テレビドラマなどで大学の研究室が舞台となっているときに、机のすみに置かれている緑色のティッシュ箱のような小道具に即座に反応するのがいわゆる「理系人間」です。彼らはビーカーなどを清掃するときに使う「キムワイプ」という紙製のシートに反応しているのです。
理系といっても数学・生物・物理・化学とさまざまで、それぞれに特有の個性のようなものがあります。私の知り合いにもいました。特定の数字に反応する人や周期表を語りだすと止まらなくなる人、乳鉢でたのしそうに胡麻をする人・・・
そんな“理系あるある”を集めた川柳集『さいえんす川柳』が講談社ブルーバックスから出ています。
残念ながら小学生向きの本ではありませんが、イラストも秀逸で大人は楽しめるかもしれません。しかし基本的には理系だけで盛り上がっているような川柳なので、その筋に不案内な場合は解説を読むまで笑いのツボがわかりません。
研究費 削りに削られ 大吟醸
あなたの手 握りたいけど コンタミが、
★コンタミ・・・科学実験において実験室や試料が汚染すること。コンタミネーション。
細胞と 話し始める 深夜帯
実験が 全て順調 嫌な予感
基礎研究 「役に立つの?」は禁句です
身近の人に理系出身の人がいると楽しめること間違いなし。