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子どもにとって退屈な時間はむしろ必要であるらしい

夏休み、子どもを退屈させまいと親はいろいろなことを企画するものです。キャンプに行ったり映画を見たり、プラネタリウム、水族館、海水浴に山登り、陶芸教室に料理教室・・・子どものためにありとあらゆるサービスが用意されていますから、時間とお金が許す限りいろいろな体験をさせたくなるわけです。普段できない体験が子どもの好奇心をくすぐり、感性豊かな人間に成長することを期待するわけです。

「子ども・退屈」と検索してみると

もちろんそれは当然の親の思いです。でも子どもを退屈させることは思っているほど悪いことではないようです。
試しにgoogleで「子ども 退屈」と検索をかけてみましょう。有益な記事がたくさん表示されます。

参考 「退屈な時間」が子どもにもたらすメリットTABI LABO 参考 子どもは夏休みに退屈な方が健全に成長できるGIGAZINE

たしかに直感でもわかります。良かれと思って親が子どもにあらゆることを準備してあげても、当の子どもたちは自分で考えたり工夫したりする力をスポイルされてしまう・・・。例えて言えば、毎週毎週買い与えられた新しい遊び道具が、子どもから楽しさを見つけてもらえずガラクタと化すといったところでしょうか。

それにしてもいくつかのサイトで共通して引用されているバートランド・ラッセルの言葉は深い。

子どもたちは若い植物のようなもの。誰にも邪魔されない土壌に一人残されたときこそが最も成長する時である。過度に旅行に連れ出したり、印象深い体験を過剰に与えたりするのは、子どもにとっては良くないことだ。むしろ、『実りある』単調さに耐えられない人間に成長してしまうだろう

Bertrand Arthur William Russell『幸福論』

実りある単調さに耐えられる人間

ただ、問題はバートランド・ラッセルの時代にはスマートフォンやYouTube、Nintendo Switchはなかったということです。子どもたちが退屈な時間を簡単にしかも中毒的に埋め合わすことができるデバイスを持ってしまったことは想像以上に事をややこしく困難にしているように見えます。ある意味では、退屈な時間というものがそもそもなくなっているのかもしれないのですから。もしかすると子どもたちにとって夏休みはそれほど長くは感じられていないかもしれません。子どもたち割と忙しそうにしていませんか。

インターネットやスマホがなかった頃の時間はもう取り返せないのでしょうか。思うのですが、スマホやゲーム機との付き合い方を見直すなど身の回りから意識的な改革を積み重ねればできるはずです。休日返上の長時間の部活動の問題もあります。これまでやってきたことをこれからもやるというスタンスを疑うことで子どもたちの未来も変わってくるのではないでしょうか。子どもはどんな環境でも育つものです。とはいえ、より良い環境を大人の側が整備しようとし、その価値に子どもたち自身が気づけば、明るい未来が見えてくるような気がするのです。今日は少々本気になってしまいました。

最後にオススメの本を一冊。

退屈をぶっとばせ!posted with ヨメレバJoshua GLenn/Elizabeth Foy Larsen オライリー・ジャパン 2018年05月26日 楽天ブックスで調べる Amazonで調べる

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