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ちょっと気になる本

まだ読んでいませんが、ちょっと気になる本があります。講談社から出ている本で、『大人は知らない 今ない仕事図鑑100』といいます。

生まれる仕事、なくなる仕事

技術の進歩によって、あるいは生活スタイルの変化にともなって、なくなっていく仕事もあれば、新たに誕生する仕事もあります。タイピスト、電話交換手、活動弁士、証券取引所で手サインを送っていた場立ちの人・・・これらは無くなっていった方。一方、プログラマー、システム保守技術者、ネイリスト・・・これらは新たに生まれた仕事。

仕事の質も変わってきています。
例えばコンピュータ制御のエンジンが壊れた時、近所のモータースやJAFを呼んでもその場では修理できなくなっていたり、以前は二人1組で休憩を交互にとりながら荷物を運んでいたトラック運転手は今やワンオペは当たり前だったり、仕事を取り巻く環境はすごい勢いで変化しつつあります。

子どもたちの学ぶ力と親のサポート

9年前、デューク大学(米)のキャシー・デビッドソンはニューヨークタイムズ紙のインタビューで「2011年度にアメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は、大学卒業時に今は存在しない職業につくだろう」と語りました。

私のような素人でもわかります。
・人工知能の発達
・SDGsの価値観に基づく生活の変化
・コロナ禍を経た世界の変化
こうしたことで、ますます私たちの世界、子供たちの未来はドラスティックに変化していくはずです。

コロナ禍で学校が休校となった時、それでも学べる子どもたちはいたのです。インターネットを駆使し、情報を手にいれ、オンラインを活用し仲間を探し、自分の課題としていることを独自に探究していた子どもたちが確かにいるのです。(例えばコロナ禍にあって、県の発表する感染者数を自動的に見やすいグラフに変換するサイトを立ち上げた中学生がいました。)学校がなくたって学べるじゃないか、彼らはそう思ったはずです。もちろんこのような子どもたちは極々例外的な存在かもしれません。ただ、こうした秀でた子どもたちの背後には、親の何らかな関わりが必ずあるはずです。親が手伝っただろうと言いたいのではありません。例えば先の中学生がプログラミングが必要な作業をしているということは、プログラミングを学ぶ環境を用意した親の関わりがきっとあるはずです。学校の勉強からは離れているように見えることに子どもが興味を持った時に、その興味を萎えさせるのではなく逆に推進してあげられるような親の関わりが大切だと思うのです。

オリバー・サックスの話

極端な例ですが、イギリスの神経学者オリバー・サックスの両親の話が私は大好きです。オリバー・サックスは映画「レナードの朝」の原作者として有名ですが、両親が医者ということもあり、小さい頃から化学が大好きだったようです。自分の部屋に様々な薬品を置いていろんな実験をやっていたといいます。ある時、オリバーが硫化水素(!)を発生させてしまい、近所で騒動になります。さて、この時オリバーの両親はどうしたでしょうか? なんと両親は、叱るのではなく、彼の「実験室」に換気装置を取り付けたのだそうです。あっぱれ両親!ですね。興味のある方は、彼の『タングステンおじさん』を読んでみてください。

まとめ

ともかく学びは学びでも自ら学べる力こそ重要です。
さらに、その力を発揮するためには、親の静かなサポートが必要です。
そして自ら学べる力を持つものは、激変する未来においてもしっかり生き抜くだろう、ということです。

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