11月無料体験学習受付中!

子どもと手紙形式で対話するというアイデア(前編)

かつてこんなことがありました。

ある中学3年生の生徒の進路をめぐって、その父親が猛反対しました。息子の選んできた私立高校が、「普通」ではなかったからです。具体的には書けませんが、その高校というのが、ものすごく少人数のミッション系の全寮制の学校で、実家からは500キロ以上離れた場所にあったのです。制服もなく自由な気風の様ですが、1日の生活は規律正しく設定されており、ゲームなどはできそうにありません。その家族も本人もキリスト教には関係がありません。入学を希望すれば合格はできそうです。

父親の危惧には根拠があります。息子は1日に何時間もオンラインゲームに興じ勉強などほとんどしていないことを父親は知っていたからです。できるなら安易に進学できるところを選ぶのではなく、努力して、将来を見据えた選択をして欲しいと思うのはもちろん当然のことです。母親が息子を尻押ししていることもちょっと気に入りません。仮に入学したとして、狂ったようにゲームばかりしている息子がその学園の生活になじめるとは思えません。もし途中でいやになったら後戻りできなくなる。仮になじめたとしても、山里の少人数の普通ではない環境の中で過ごしていたら、3年後、社会に出たとき、対応できなくなってしまうのではないか。

家族会議が開かれることになりました。それに先立ち父親は息子にあるものを準備させます。

(つづきは明日)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。